指先を可愛く彩ることができる、ネイルアート。
女性にとってはオシャレの必須アイテムとして愛用している方も多いでしょう。
「爪のすっぴんなんてありえない!」
なんて方もいるのでは?
ひと昔前まではネイルアートの主流といえばネイルポリッシュ、いわゆるマニキュアでしたが、最近の主流といえばやはりジェルネイルですね。
今、ネイルサロンで施術されるのは主にジェルネイルですが、その最大のメリットはやはり「持ちが良い」という点でしょう。
オフする場合にも専用のリムーバーを使わなければならない、ということからもその持続性の高さが伺えます。
ところがこの持ちが良い、ということが災いしてメンテナンスがおざなりにされがちという話もよく聞こえてきます。
その結果、特に女性の間でとある爪の病気が近年急増しているのをご存知でしょうか?
それが爪水虫です。
意外と知らない方も多いようですが、ジェルネイルが原因で爪水虫になってしまった…という女性が急増しているのです。
そこでこの記事では、爪水虫についてジェルネイル愛用者が知っておくべき大切なポイントをまとめました。
スポンサーリンクジェルネイルは爪水虫の原因になる?
まず、ジェルネイル愛用者の悩みで特に多いものとして
『すぐにリフト(浮き・剥がれ)してしまう』
というものがあります。
リフトしてしまうのは、サンディングや水分・油分の除去など、下処理の甘さが原因であることが多いのですが、このリフトした状態を放っておくと思わぬ爪のトラブルに見舞われることになります。
明らかにネイル部分が剥がれてきたのであれば、見た目にしても日常生活にしても具合が悪いのですぐにオフするとは思いますが、厄介なのは少しだけ浮いている状態です。
少しだけ浮いている状態がなぜいけないのか?それは、自爪との間にわずかな隙間が生じてしまう、ということです。
この隙間が少しでも出来ると水分が侵入してしまい、通気性も悪いために、気付かないうちに雑菌が増殖し易い環境が作られるのです。
その中でも白癬菌と呼ばれる水虫の原因菌が増殖することによって引き起こされるのが、爪水虫、代表的な爪の病気です。
水虫と聞くとどうしても男性がなる病気、というイメージが強いですが、実は爪水虫に関しては女性の方がなり易い病気であると言われています。
→爪水虫は女性の方がなりやすい?女性の3人に1人が爪水虫の真相
上の記事でも触れていますが、ハイヒールやネイルアート、ストッキングなど、女性に特有のオシャレが災いして爪の健康を損ねるケースが後を絶ちません。
爪水虫は自然治癒することもない病気ですので、放っておくと症状はどんどんと悪化し、場合によっては巻き爪が併発して痛みによって歩くのも困難になることも。
なによりも爪の見た目がボロボロになってしまうため、素足で人前に出るのが恥ずかしくて出来ない…なんて悩みを抱えることになってしまいます。
一度深刻化してしまうと爪が変形してしまい爪水虫自体は治ったとしても元通りの綺麗な爪には戻れないこともあります。
今まで通りにネイルでオシャレを楽しみしたい女性であれば一刻も早く治療を開始するべきでしょう。
爪水虫の予兆
爪水虫の初期症状の特徴として、痛みやかゆみがない、という点が挙げられます。
そのため、見た目の異常や違和感でしか爪水虫の発症を確認できないというのが症状の悪化を招く大きな要因であると考えられます。
それでは、爪水虫の初期症状にはどのようなものがあるのでしょうか?
詳細は上の記事でまとめてありますが
・爪の末端や根元、両側が白く濁る
・爪に白い筋が現れる
このような特徴が現れたら爪水虫に感染した疑いが強いと判断すべきでしょう。
しかし厄介なのは、ネイルをしたままだと自爪がこのような状態になっていたとしても、気付くことができないということ。
ですので、ジェルネイルをオフする際には必ず自爪の健康状態を確認しておく必要があります。
フタを開けてみたら爪の様子がおかしい…なんてことにならないためにも、普段から予防しておきたいですよね。
爪水虫の予防
一番の予防方法はリフトしにくいネイルアート施術を受けるということです。
要するに、腕の良いネイルサロンに行く、ということですね。
きちんと下処理をしたジェルネイルであれば3~4週間はリフトせずに綺麗な状態を維持できます。
ですが
「ネイルサロンはお金もかかるし通うのもめんどくさい…」
というのが本音だと思います。
自宅でネイルをするのであれば、リフトしてくる前にこまめにネイルをオフすることが予防につながります。
その都度自爪の健康状態をよく見て、爪水虫の兆候がないか確認するクセをつけましょう。
また、ネイル環境を衛生的に保つためには水分にできるだけ接しないようにすることが重要です。
たとえば水回りの家事をするときにはゴム手袋をする、爪が水にふれたあとはよく水気をふきとるなど。
あとは爪にできるだけストレスをかけないことも大切ですね。
ここでいうストレスとは、爪に対して曲げる・力をかけるなど負担をかけることを意味しています。
服を脱ぐとき、ものをとるとき、パソコンを触るとき、髪の毛を洗うとき、、日常生活では爪に負担がかかる機会がたくさんあります。
ネイルを長持ちさせるための行動がそのまま、爪の病気を予防することにつながるのです。
爪水虫の治療方法
・予防していたつもりだけど爪水虫になってしまった…
・今までなんともなかったのに突然爪水虫になっちゃった…
ジェルネイル愛用者の中にはこのような悩みを抱える女性も多いと思います。
このように爪水虫の発症に気付いてしまった場合は、まずは即刻、全ての爪のジェルネイルをオフさせてしまった方が良いでしょう。
爪水虫は他の爪にも感染します。
ここで大切なのは
①他の爪への感染を防ぐことと、
②患部の爪の治療にすぐに取り掛かることです。
軽度な爪水虫であれば、外用薬で治すことも可能ですし、他の爪への感染を防ぐこともできます。
症状が悪化し感染箇所が複数の爪にまたがってしまうと、場合によっては内服薬による治療が必要になってきます。
ただし、内服薬を用いた治療は肝臓への負担も大きく、加えて副作用の観点から妊娠中や授乳中の女性は服用出来ないという特徴があります。
また治療は半年〜1年以上の長期間に及ぶためこれから妊娠を考えている女性にとっても内服薬による治療は避けたいところです。
爪水虫の治療方法に関しては、本人の体質や体調、爪水虫の進行度、それぞれのメリット・デメリットをふまえた上で開始しましょう。
⇒爪水虫治療方法比較!内服薬と塗り薬、それぞれの費用と特徴は?
まとめ
爪水虫は感染症です。
そしてジェルネイルを続けることは爪水虫感染のリスクを高めることを知っておいてください。
ネイルがリフトオフしてくることで自爪との間に隙間が生まれ水分が侵入、雑菌が繁殖してしまうためです。
予防していたつもりでも、残念ながら感染するときはしてしまいます。
自分自身の爪の様子をこまめにチェックして、爪が白く濁って見えたり、白い筋が入っていたり、ボロボロになったり、この様な異常に気が付いたら爪水虫に感染していると考えてください。
爪水虫は初期段階であれば外用薬だけで治療することも可能です。
⇒爪水虫を自力で治すことは可能?自宅治療の注意点と正しい治し方の手順
大切な爪を守るため、この先もネイルでオシャレを楽しむためにも、爪水虫の症状が出たら早めに治療を開始すべきでしょう。