親が水虫持ちだと子供も水虫になる確率が高いといわれています。
これは爪水虫にも同様の傾向があり、一見すると遺伝しているようにも思えてしまいますね。
両親が水虫だから自分もいずれ発症してしまうのではないか…なんて心配している方もいるのではないでしょうか。
今回は水虫、爪水虫と遺伝的要素との関係性について説明していきます。
スポンサーリンク爪水虫は遺伝するのか?
まず結論から。
爪水虫は遺伝することはありません。
爪水虫の原因は白癬菌と呼ばれる細菌であり、白癬菌に感染することによって発症します。
いわゆる、感染症です。
よって、親が爪水虫であったとしても、遺伝によって子供が爪水虫になるようなことはありません。
もしかすると遺伝だと思って治療を諦めてしまった人もいるかもしれませんが、それは間違いです。
爪水虫は正しく治療すれば完治させられる病気であり、さらにいうと、正しく予防できていれば親が水虫持ちだろうとなんであろうと、感染することはなかったはずなのです。
爪水虫に感染する環境的な要因
遺伝性はないとはいえ、親が水虫持ちだと子供も水虫になり易いのは事実です。
これは環境的な要因が強く影響しています。
▽家族に水虫・爪水虫もちの方がいる場合は要注意
同居している家族の中に水虫の人が一人でもいると、実は家の中は白癬菌だらけになってしまいます。
当然、白癬菌に触れるリスクは高まりますし、感染ルートがある以上、予防を怠ればいつか感染してしまうことでしょう。
これは親から子供への感染だけではなく、子供から親、兄弟間、夫婦間、など遺伝とはまるで関係なく病気が移ってしまうということを意味しています。
もし、水虫になってしまった時には、家族に移さないようにするためにも、早めに適切なケアをすることが必要です。
⇒爪水虫の予防方法4選!白癬菌を移さない移されないためには?
▽靴の履き方、サイズにも注意
他にも、生活スタイルが爪水虫に与える影響は大きいです。
例えば、靴の履き方など。
白癬菌は高温多湿の状態になると繁殖しやすいため、長時間、靴を履いたままの状態が続くと水虫になりやすい傾向があります。
よって、靴をずっと履くことが必要な仕事に従事されておられる方は水虫になりやすいのです。
小さめの窮屈な靴を履いていると蒸れやすく水虫になりやすいので、靴を選ぶ時には、あまり窮屈な靴を選ばない、通気性に優れた靴を選ぶ、などすれば多少は感染のリスクを減らすこともできるでしょう。
爪水虫に感染する遺伝的な要因
一方、体質的に白癬菌に感染しやすい人は存在します。
爪水虫になりやすい人は、汗をよくかく脂性肌の人です。
白癬菌が好むのは高温多湿ですから、汗をよくかく人ほど足回りの湿度が高くなりやすい、すなわち白癬菌を増殖させやすいと考えられます。
また、足の指が密着している(指と指のすきまが狭い)人も、足の指が蒸れやすいので、白癬菌に感染して水虫になる確率が高いといえます。
こういった身体的な特徴に関しては遺伝によるところが大きいため、結果的に水虫・爪水虫になり易いということはありえます。
まとめ
爪水虫が遺伝することはありません。
ですが、同居する家族に水虫持ちの方がひとりでもいると、感染しやすい環境になってしまうのは紛れもない事実です。
さらに、遺伝と爪水虫との間に直接的な因果関係はないものの、足の形・指の形など身体的な特徴が遺伝した結果、水虫になりやすい体質というのは存在します。
いずれの場合も正しく予防をできてさえいれば、必要以上に感染の心配をすることはありません。
⇒爪水虫の予防方法4選!白癬菌を移さない移されないためには?
もしも自分が水虫・爪水虫に感染していることがわかったのであれば、
・ただちに家族に予防を徹底させる
と共に、
・早めに治療に取り組むことで被害を最小限に止める
この2本柱で感染を拡大させないよう心がけましょう!