足の爪に起こる病気で代表的なものが、爪水虫と巻き爪です。
両者とも、治すのに手間がかかる病気で有名ですね。
実はこの爪水虫と巻き爪、お互いに強く関連しているために同時に発症しやすいということはご存知でしょうか?
もちろん、爪水虫単独で発症することもあるし、巻き爪だけ発症することもあります。
爪水虫を治療する途中、新しい爪が生えてくる過程で巻き爪になってしまうというケースもよく聞きます。
ではどうして爪水虫になると巻き爪になってしまうのでしょうか?
本記事では爪水虫と巻き爪の知られざる関係性について説明していきます。
スポンサーリンク巻き爪とは
巻き爪とは、読んで字のごとく爪が巻いて丸まって指の肉に食い込んでしまう病気です。
巻き爪には様々なタイプがありますが、下の画像の通り症状が悪化すると陥入爪、湾曲爪とも呼びます。
丸まった部分が食い込んで痛いので、爪切りで端っこだけを切るとさらに喰い込みが増してより痛みが増すという厄介な病気。
原因は深爪をしていたり、靴が合っていなかったり、何かしらの理由で爪が真っ直ぐ伸びることが出来ない時に起こる症状です。
実は爪は指先に力が入らないと丸まってくる性質をもっているのをご存じでしょうか?
足の指は歩く時に体重を支えて前に蹴り出す時に使われます。
この時、指先の先端まで爪がないと爪に力がかからないため爪が丸まってくるのです。
深爪をすると巻き爪になりやすいのは、実はこのため。
また、合わない靴を履いていると指先に力がうまくかからないために、深爪の有無に関わらず巻き爪になりやすくなります。
さらに、女性の方が巻き爪になり易いのは、ハイヒールの影響であると言われています。
要するに、足の爪は地面を蹴り出す力を補助する役割を持っていて、この力が爪にかからないときに爪が丸まりやすくなり、巻き爪になりやすくなる、そういった理屈です。
一般的に手の爪が巻き爪になるケースが少ないのは、手の方が常に指先に力が加わっているからだといえます。
巻き爪と爪水虫の関連性
爪水虫は爪が水虫になってしまう病気、感染症です。
爪自身が硬く、皮膚と比較すると薬が浸透するのが難しく、治しにくい厄介な病気です。
さらに、爪が完全に生え変わるまで治療が続くため治るのに時間がかかるのが特徴です。
そんな爪水虫ですが、巻き爪を併発してしまうのには理由があります。
それは、爪水虫になると爪が脆く柔らかくなってしまうため。
こうなった爪は少しの力がかかっただけでも変形してしまい、あらぬ方向へ爪が伸び進むことによって巻き爪を併発しやすくなるのです。
巻き爪はどうすれば治る?
自然治癒が期待できない巻き爪・爪水虫ですが、どうすれば治すことができるのでしょうか。
まず巻き爪に関してですが、これは主にワイヤーを用いた矯正処置を行います。
変形した爪に対して少しずつ力を加えていき形を整えていくという、歯の矯正と同じような方法です。
病院で治療を受けることをおススメしますが、症状次第では自宅でも治療することが可能です。
⇒自宅で治す巻き爪
爪に対して施術を行うため麻酔もメスも必要とせず、痛みを伴わない上に速効性もあるため、
「爪が肉に食い込んで痛い!!今すぐこの痛みをなんとかしたい!」という方はワイヤー矯正することで劇的に症状が和らぐことも期待できます。
ただし問題なのは爪水虫を併発している場合です。
前述した通り爪水虫になると爪の強度が落ちて脆くなっているために、巻き爪矯正用のワイヤーを施術できないことがあるのです。
この場合、まずは爪の強度をあげる、すなわち爪水虫を治療し健康な爪を取り戻す必要が出てきます。
爪水虫の治療方法
爪水虫の治療には飲み薬を用いる場合と塗り薬を用いる場合があります。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
⇒爪水虫治療方法比較!内服薬と塗り薬、それぞれの費用と特徴は?
特に、爪水虫の感染部位が親指1本だけであるとか、感染の程度が軽い場合などは外用薬での治療がおススメです。
というのも内服薬で治療する場合、まず病院で処方を受けることが必要であることと、副作用のリスクがあるためです。
こういったリスクを懸念して定期的に血液検査を受ける必要も出てきますし、とにかく手間と費用がかかります。
対して外用薬を用いる場合は、自宅で簡単に治療できるため手間がかからず費用も少なくて済む場合が多いのです。
⇒爪水虫、治したいけど病院は恥ずかしい…自宅でできる治療法紹介!
まとめ
今や爪水虫も巻き爪も、誰もがなり得るありふれた病気です。
爪水虫は全人口の10人に1人が罹っている病気と言われています。
巻き爪に関しても幼児から高齢者までどの年齢でも発生し、これまた10人に1人の割合で発症する非常に身近な病気であるといえます。
そしてこれらの病気はお互いに関連性が強い上に、同時に発症すると治療がより困難になるという非常に厄介な病気です。
そうはいっても、爪水虫にせよ巻き爪にせよ、正しい方法で治療を進めればいずれは完治させることが可能な病気です。
さらに、早期に治療を開始することで手間もかからず、費用的にも少なくて済みます。
「あれ?これ巻き爪かな?」
「爪の色がここだけおかしいけどもしかして爪水虫?」
というように少しでも違和感を感じたら、症状が悪化するのを予防するためにも一度病院で相談してみることをおススメします。