爪水虫に感染すると、「なにこの爪の形?」と一目で見てわかるほど異常に変形することもあります。
その見た目は症状が進めば進むほど悪化し、爪は厚みを増しボロボロと崩れやすい状態になります。
こうなると大変なのが爪の手入れの方法です。
「こんな分厚い爪・・・切り方がわからない」
そんな悩みを抱える人も多いと思います。
そこで本記事では、通常の爪切りとは異なる、爪水虫専用の爪の切り方や爪切りの扱い方について解説していきます。
スポンサーリンク爪の切り方
▽point1 爪をふやかす
正しい爪の切り方としては、まずはぬるま湯でふやかすようにしましょう。
白癬菌に感染している場合、爪は非常に脆くなっています。
あまりに症状が進行している場合、爪切りの刃をあてただけで爪がとれてしまう可能性も考えられます。
そのため爪切りの前にお風呂に浸かったり、足湯をしたりして、爪を柔らかくしておくことで爪が崩れることを防ぐことができます。
▽point2 ニッパーを用いる
爪水虫の症状によって、分厚く変形した爪を着る時には、ニッパーのような爪切りを使って切るようにしましょう。
そんなのどこで売ってるの?と疑問を抱く方もおられるかと思いますが、意外や意外、ニッパー型の爪切りはドラッグストアや通販などで手軽に安く購入することができます。
このとき、爪水虫に感染していない正常な爪までも同じ爪切りで切ることがないように注意してください。
爪水虫は感染症です。ニッパーに残った爪のかけらや爪の粉にも白癬菌が大勢潜んでいるもとの考えましょう。
使い終わったら必ず消毒する、あるいは石けんでよく洗うなど、衛生管理にも十分注意すべきでしょう。
▽point3 仕上げには「やすり」を使う
そして仕上げとして、紙やすりや金属やすりで、爪の形を整えるようにしましょう。
ここでワンポイントアドバイス。
事前に紙やすりをぬるま湯につけてから使用すると、爪も傷がつきにくく、爪の粉が飛び散ることを防ぐことができます。
爪の上手な切り方としては、爪を伸ばした後に、横にまっすぐに切る「スクエアカット」にしましょう。
多くの方がこうしているようですが、指の形に添って丸く切る「ラウンドカット」と呼ばれる爪の切り方は実はよくありません。
これは、巻き爪になる可能性を高めてしまうためです。
巻き爪が原因で爪水虫になってしまった、という場合もあるので、切り方にも十分気を付けましょう。
爪切りのあとは
爪切りの後には、切った爪の処理にも注意が必要です。
切った爪や、爪の粉にも白癬菌は付着しています。
そのままにしていると、病原菌を野放しにするようなものです。
白癬菌が周囲に広がってしまう可能性が十分考えられます。
爪切りややすりは使い終わったら消毒をし、家族で共有しないのはもちろん、健康な他の爪には使用しないように気を付けましょう。
一方、切り終わった足の爪に関しては、アルコールやウェットティッシュなどでよく拭き、その後よく乾燥させてから外用薬を塗布するようにしましょう。
外用薬は病院で処方してもらうことができます。
外用薬には爪の奥まで浸透するといわれる新しい薬も開発されているため、無理して副作用を伴うリスクの高い内服薬を服用することもありません。
また、仕事などに追われ、時間がなく病院を受診することができないという人は市販薬を利用するのもよいでしょう。
まとめ
爪水虫になった爪の切り方のポイントは、
□爪を切る前にやわらかくすること
□ニッパーを用いてスクエアカットすること
□切り終わったあとはよく乾燥させてから薬をぬること
以上の3点です。
また、二次感染を防ぐためにも
□健康な爪とは爪切りを併用しない
□家族と爪切りを共用しない
□切り終えた爪のかけらや粉が飛び散らないように
□爪切りは毎回、十分に消毒して保管する
など、衛生面にも十分に注意を配る必要があります。
爪から離れたあとの白癬菌でも、環境次第ではしぶとく半年~1年近く生き続けることも有り得ますからね。
爪切り同様、やすりも十分に消毒するなど、これ以上感染範囲を広げないように十分注意しましょう!