足元のオシャレアイテムのひとつに、ペディキュアがあります。
特に夏場なんかは素足を人に見られる機会も多くなるため、ペディキュアは欠かせないという方も多いでしょう。
しかしそんなペディキュアですが、爪水虫という爪の病気を引き起こす可能性が高くなるということをご存知でしょうか?
症状としては、
□足の爪の色が変色してきた
□爪が厚くなって濁ってきた
□さらには爪の周りにかゆみや痛み等の炎症を感じるようになった
このような場合には、爪水虫の可能性が高くなります。
最初は小さな変化ですので見逃すこともあるかもしれませんが、やがて爪の色は、黄色から茶色、黒色へと変化していきます。
「なんだが最近、爪の色がキレイじゃない…」
「爪が厚くなって爪切りがしにくくなった…」
「爪の表面からツヤがなくなった…」
「もしかしてこれが爪水虫!?」
「なんでこうなかったの?なにがダメだった?まさか…ペディキュア?」
「どうしたら治るの?」
「見た目だけでもなんとかしたいんだけどペディキュアで隠しても大丈夫?」
こんな風に、わからないことだらけで不安にはなってはいないでしょうか。
本記事では、爪水虫とペディキュアの関係性、さらには爪水虫になってしまった場合のペディキュアとの付き合い方に関して説明していきます。
ペディキュアが大好きだけど爪水虫は怖い、予防したい、治したい。
そんな方は是非参考になさってください。
スポンサーリンクペディキュアが原因で爪水虫になることはあるの?
まずははっきりと言いましょう。
ペディキュアを塗ることは、爪水虫になる可能性を高めます。
そもそも爪水虫は、水虫と同じように、高温多湿な状態で、足を長く洗わないでいると発症する可能性が高まります。
白癬菌というカビの一種が爪の内部で増殖し、爪に炎症が起きるようになるわけです。
ペディキュアを絶えずしている女性の場合は、どうしても爪表面に水分が残りやすくなってしまいます。
そしてこの水分はカビを増殖させる原因になってしまいます。
その結果爪に白癬菌が増殖し、爪水虫になりやすくなるというわけです。
汚い爪を隠すためにペディキュアを重ね塗るのは大丈夫?
大丈夫なわけありません。
爪の色が変色するのを嫌って、さらにペディキュアをして、表面的にきれいにしようとすると、症状はますます悪化していきます。
したがって、爪の色が変色したり、痛みやかゆみを感じるようになったら、ペディキュアはしばらく休止するようにしましょう。
爪を清潔にし、休ませることが絶対的に必要です。
また、マニキュアを落とすリムーバーは、刺激の強いものが多く、爪の水分や油分等の栄養分を落とす力があります。
マニキュアが落ちてきたことを気にして、絶えずリムーバーを使い、塗り直しを度々していると、どんどんと爪が痛んでいきます。
したがって、爪水虫になっていない人であっても、爪の健康のためには時々休息を与えることが必要になります。
また、爪のためによい栄養クリームを塗るなど、爪のケアをよくすることも、ペディキュアをしている人達には、大切なことです。
感染予防のためにペディキュアを塗るのはOK?
水虫、すなわち白癬菌はすぐに他人に感染すると思われている方も多いようですが、実際のところ白癬菌の感染力はそれほど強くありません。
一日に一回、ちゃんとお風呂に入って足を石鹸で洗ってさえいれば水虫に感染することはまずないでしょう。
このようにただでさえ感染力が弱い白癬菌が、爪の中にまで浸食してしまうとなると、かなりの長期間白癬菌と爪が触れ合っている必要があります。
さらにペディキュアで爪をコーティングしているとなれば、ますます白癬菌に感染する可能性は低そうに思えますよね。
ですが、爪水虫に感染するルートとして最も危険が高いのは「爪と皮膚の境界部」です。
ペディキュアでいくら爪の表面をコーティングしているからといって、この境界部まではカバーできないでしょう。
さらに先ほど説明した通り、カビの増殖を助長する水分が、ペディキュアと爪の間のわずかな隙間に入り込むことによって白癬菌が増殖しやすい環境を作ってしまうことにもなりえます。
こうなったら一日に一回お風呂に入っているから大丈夫!なんてことも言ってられません。
わずかな隙間で増殖を続ける白癬菌を洗い落とすことはほとんど不可能といっていいでしょう。
まとめ
ペディキュアが原因で爪水虫になる危険性が高まるということを正しく認識しておく必要があります。
常に爪の健康状態には目を向けて、爪水虫に感染した疑いがあればすぐに治療を開始すべきです。
爪水虫は、放っておいて治るものではありません。⇒爪水虫は自然治癒しない!放置がもたらす最悪の展開とは
家族等にうつすこともあります。甘く考えることなく、皮膚科へ行き、症状に向いた薬を処方してもらうなど、いち早く治療を開始することが重要です。
また、爪水虫に感染したことがわかった場合、汚い爪を隠すためにペディキュアを塗り重ねるのは非常に危険です。
隠したい気持ちはわかりますが、爪水虫を悪化させることはあっても治療という観点で考えると完全に逆効果となってしまいます。
「しばらくは我慢して治療を続けて、きれいな爪を取り戻してから目いっぱいオシャレを楽しむ!」
…なんていう気持ちの切り替えができると治療意欲も湧いてくるでしょう。
急がば回れ。いち早く完治に導くためには、正しい治療方法を実行してください。
爪水虫の正しい治療方法に関してはこちらの記事もご覧になって下さい。