自分の子供の爪が爪水虫になってしまった…想像するだけでも可哀想ですよね。
爪水虫と聞くとどうでしょうか、大人がなる病気というイメージはありませんか?
実際に、大人がかかりやすい病気(特に老人に感染者が多い)ではありますが、子供や赤ちゃんでもまれに発症することがあります。
もしも自分の子供の爪が白く濁っていたり分厚くなっていたり、ボロボロに崩れてしまうほどもろくなっているような場合は爪水虫に感染している可能性が考えられます。
主な感染経路は親からの感染です。自分自身が水虫にかかっているのであれば子供に症状がうつってもなんら不思議ではありません。
爪には神経が通っていないため痛みやかゆみなどの症状はすぐには現れませんので、よく見ていないとしばらく気付かないケースも考えられます。
ですが、症状が出ないからといって放置するわけにもいきません。
放置しておくと症状が悪化するだけでなく、最初は大丈夫だった他の爪にまで症状が広がる可能性がありますからね。
ここでは子供が爪水虫になってしまった場合の対処法と治療法に関して説明していきます。
スポンサーリンク子供の爪水虫、症状はどう違う?
まず、大人と子供では、症状に変わりはありません。
しかし痛みやかゆみが無いため、子供自身はあまり気にしないことも多く、大人が気が付いた時にはかなり症状が進んでしまっている場合もあります。
そのため服や靴下で隠れている部分であっても、普段から自分の子の体の状態には注意するなど気をつける必要があります。
さらに、爪水虫は自然治癒では治ることがありません。
そのため必ず病院を受診する必要があります。
繰り返し言いますが、基本的には子供が爪水虫にかかることは稀です。
そうなる前に(爪水虫にまで進行する前に)足の指や足の裏に水虫の症状が現れる可能性が高いからです。
要するに、子供の爪に外観の異常が見られたとしても、爪水虫によく似た別の病気である可能性も考えられるということです。
ですので、まずは小児科や皮膚科に行って、爪水虫なのか否かの確定診断を受けることが必要です。
治療の基本は塗り薬
通常の足水虫であれば、大人と同じく塗り薬で治療することが可能ですが爪水虫となるとそう単純にはいきません。
爪水虫の治療法としては、大人の場合塗り薬と飲み薬のどちらか、または両方を使用することが多いのですが、子供の場合は飲み薬の副作用を懸念して、塗り薬のみを処方されることでしょう。
実際に、肝機能障害を抱えた患者が爪水虫の治療用内服薬を服用して死亡した例も過去にはあります。
それだけリスクを伴う治療法ですから、子供には飲み薬を使用すべきではないといえるでしょう。
処方された塗り薬は完治するまで必ず大人が管理して塗ってあげることが大切です。
完治までには約半年から一年ほどの期間がかかることもあり、非常に根気がいります。
治療が長期間にわたる爪水虫ですから、最も避けるべきは途中で通院をやめる・・すなわち治療をやめてしまうことです。
途中で治療をやめると完治しないどころか、他の家族への感染の可能性もいつまでも残ったままです。
そうならないためにも、治療は「手間なく」「自宅で」「継続できる」ものでなければなりません。
そういった場合には市販薬でも治療は可能です。
今では爪内部への浸透力に優れた、爪水虫専用のジェルタイプの外用薬も通販で購入することができます。
病院へ通院する時間がない、自宅で手間なく治療を継続したいという場合は市販の外用薬で治療をするという選択肢もあることを覚えておいてください。
子供が爪水虫にならないためには
また普段から予防することに意識を向けることも大切です。
感染の原因となる白癬菌は感染力が高いのですが、もし仮に体に付着したとしてもキレイに洗い流すことで水虫は予防できます。
目安として24時間以内に洗い流す必要があるため、「一日一回、足を丁寧に洗う」これだけでも十分な予防効果が気体できます。
その際にゴシゴシと強く肌をこすることは逆に水虫を誘発する可能性もあるため、注意してください。
まとめ
足は第二の心臓ともいわれます。
爪水虫が引き金となって歩行が困難になり、最悪の場合それが全身の疾患につながっていくこともないとも言い切れません。
大切なお子さんの足ですから、取り返しのつかない事態になる前に、足の爪の健康状態にも注意を向ける必要があります。
特に家族に水虫もちの方がいる環境であれば、子供にまで水虫菌がうつってしまう危険があることを十分に認識しておいてください。
爪水虫はきちんと治療を継続すれば治らない病気ではありません。
親御さんが心配ばかりしていると子供まで不安に思ってしまいます。
「大丈夫、必ず治るから」と言い聞かせお子さんを安心させてあげるとともに、完治するまで治療をしっかりと続けていきましょう。