爪水虫の症状・進行度
「爪水虫」・・聞いたことはあるけど、どんな病気かイマイチわからない・・という方も多いかと思います。
私自身、かつて「水虫」に感染したことはありましたが、患部は爪ではなく指でした。
指の水虫の場合はテレビコマーシャルなんかでもよく見かけるので、その見た目は想像し易いのではないでしょうか?
ちょうどやけどした後の皮膚に見た目上は似ているかもしれませんね~白くなって皮がじゅくじゅくしている感じですね。
ところが爪水虫の場合、どうも通常の水虫とは様子が異なるのです。
特筆すべきは、水虫特有の「かゆみ」がないということ・・・!
「え、だったらいいじゃん」
と、思う方もいるかと思いますが、かゆみがないために自覚が遅れて症状がどんどん悪化してしまうこともあるのが爪水虫の怖いところ。
下の恐怖画像を見ても、まだ「かゆみないんだったらいいじゃん」と言えるでしょうか?

出展:たかはし皮膚科クリニック 様
この画像では、右下にいくほど症状が重く、治療が困難になることを示しています。
また、合併症として巻き爪や陥入爪といったような爪の変形も併発し得ます。
こうなると日常生活にも十分な支障をきたすレベルであるといえるでしょう。最終的には激痛で歩行が困難になることも。
爪水虫はありふれた病気
爪水虫は、その字のごとく、爪の水虫です。
まず水虫というのは白癬菌という真菌(カビ)による感染で、一般的には皮膚に感染し易いとされています。
皮膚の水虫がひどくなると、やがて爪の内部にまで感染してしまい、爪水虫となります。
ですので、爪水虫になるのはほとんどの場合が皮膚の水虫と併発していると考えていいでしょう。
実は爪水虫は非常にありふれた病気で、日本人の10人に1人は感染したことがあるとも言われています。
また、男性に多い病気のイメージがありますが、女性の3人に1人が「水虫にかかったかも・・」と悩んだことがあるということから、男女問わず誰でもかかりえる一般的な病気といえます。
⇒爪水虫は女性の方がなりやすい?女性の3人に1人が爪水虫の真相!
爪水虫進行度チェック!
もしかしてこれって爪水虫・・?と疑問に思った方は以下のポイントから進行度をチェックしてみましょう。
□爪の表面が黄色や褐色に変色する
□爪の表面の縦ジワやデコボコが目立つ
□爪が白、または黄色っぽく濁る
□爪が分厚くなる。内部が空洞になることも
□爪がもろくなって砕けやすい
□靴を履いて歩くと指先に痛みを感じる
□靴を履いていなくても歩行する度に指先に痛みを感じる
これらの症状が気になり始めたら、それは爪水虫のサインかもしれません。
さきほど「かゆみがない」という説明をしましたが、爪水虫は痛みやかゆみなどのわかり易い症状が出にくいというのが大きな特徴です。
逆に言うと、爪の痛みなどの症状が出てきてしまったということは、かなり爪水虫の病状が進行してしまっている可能性があります。
このような場合にはできるだけ早めに医師の診察を受けましょう。
しかし、爪水虫の治療を病院で行うには副作用や、費用面など、知っておきたいポイントがいくつかあります。
また、病院に行かずとも爪水虫は外用薬での治療も可能です。
病院に行く時間がとれない方や、水虫で診察を受けるのが恥ずかしい、というような方は「自宅で治療する」というのも選択肢の一つです。
⇒爪水虫、治したいけど病院は恥ずかしい…自宅でできる治療法紹介!
最も危険なのは、かゆみや痛みがないからといって爪の異変を放置しておくこと。
爪水虫もそうですが、水虫という病気は自然治癒する性質のものではありません。
放っておくとどんどん悪化していきます。
取り返しのつかない状態になる前に早め早めに行動に移しましょう。